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これに対し、間口が広く、奥行きの浅い間取りがある。 これが、「ワイドスパン」というものだ。
ワイドスパンなら、両脇を他の住戸で挟まれた中住戸でも窓面積を広くすることができるので、明るく、開放感があり、風通しも良い。 専有面積80u程度の3LDKで間口が8m以上あるのが、ワイドスパンの目安だ。

間口をどんどん広げると、横長の間取りとなり、間口が12mを超す。 超ワイドスパンの間取り例もある。
このような超ワイドスパンであれば、日当たりの良い南側にすべての部屋をまとめることが可能。 中には、浴室やキッチンまで南側に配置する間取りも存在する。
ただし、キッチンまで日当たりが良いことに対しては、賛否両論がある。 反対意見は、キッチンの温度が上がりすぎると食品が腐りやすくなる、夏は暑い、など。
一方で、「明るいキッチンは気持ちがよい」という賛成派は多い。 湿気の多い日本では、日当たりの良さと風通しの良さは、何にもまして貴重なもの。
2つを実現するワイドスパンは自信を持ってお勧めできるものだ。 暮らしやすいか、暮らしにくいかは、生活動線でわかるがどんな間取りが暮らしやすいかは、人によって異なる。
その家に住むのは夫婦2人なのか、それとも子どもが一人いる3人家族か、はたまた4人家族かで、求める部屋数が異なる。 さらに、休日は家で過ごすのが好きか、出かけるのが好きかといった「ライフスタイル」によっても、しつくりくる間取りが異なる。
そのため、パンフレットやチラシに載っている間取りが暮らしやすそうか、そうでないかは、間取り図の上で毎日の暮らしを想像してみればよい。 例えばそれぞれの寝室で目覚めた家族は、洗面所に向かい、朝食をとる。
朝食をとるのは、キッチンに面して設けられたカウンター。 と、自分の指を使って、生活をシミュレーションすればよいのだ。
シミュレーションを行うと、大きな問題に気づくことがある。 カウンターで朝食をとるのは、新婚の2人とか、小さな子供が一人だけの3人家族ならサマになる。
しかし、わが家のように、高校生と中学生の息子が2人いる4人家族の場合、カウンターに男3人が並んでいる姿は、駅の立ち食いそばを連想させるではないか、と。 それで、「やっぱり、カウンターではなく、ダイニングテーブルを置く間取りにしようや、おかあさん」となるわけだ。

夕食の支度をしながら、お風呂掃除をする主婦であれば、その作業がやりやすいかどうか。

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